主宰鼎談③ 作品に対する思い等
- odoribakurageinfo
- 11月12日
- 読了時間: 3分
4.作品に対する思い等
栗茂:その他、この作品の好きなところみたいなのを言っていきましょう。
白江:いっぱいあるな。いいところが。
栗茂:簡単なところで言うと、 SFと人間ドラマがちゃんと混ざってると言うか。感情がちゃんと描かれているSFというか。
綿貫:めっちゃわかる。別世界だけど、難しい単語とか、そういうのはなく、そのまま会話劇として聞いて楽しめて、日常に戻った時に考えさせてくれるものがあるというか、本当に物語として、素直に楽しんだ後にふと、なんか心に残ってくる感じが私はすごく好きです。
白江:最初を読んで面白いなと思ったのは、宇宙人のイメージって、こう牛がこうワーって上がっていく(笑)ような派手な侵略がイメージにあって、でもこの侵略があまりにもそれから離れて異質すぎて。そもそも、"XX(ネタバレなので伏字)"を奪うということが侵略であるということが、妙にリアルに感じられて、それがすごいなあと思いました。
あと、戯曲を読み終えて思ったのは、人間以外の生き物からしたら人間って変な生き物に思われるんだろうなってこと。普段自分たちが信じてるものとか、当たり前だと思ってるものが急に「妙なもの」に感じられて。そこが面白かったですね
それと、ちょこちょこ笑えるポイントがあるのもよいですね笑
綿貫:分かる笑 面白いですよね。
栗茂:あと、最近思ったのは、結構怖いシーンとかもあるじゃないですか。でも、その怖いのが後に残んないっていうのかな、凄い本ですよね。
白江:演出家として『散歩する侵略者』を何度も読んで、「何が書いてあるのか」を確かめていきましたが、普段私が劇作をしていることもあって、次第に「どうしてこのセリフに『!』を置いたんだろう」とか「どうして『……』でなければならなかったんだろう」みたいなこともついつい考えこんでしまうような。作り手からしてもトライし甲斐のある、魅力たっぷりの作品です。
綿貫:ぜひ観て欲しい作品です。そして、私達がどうやって作り上げたのか、その表現方法も見て欲しいです。
綿貫・白江・栗茂:“ぜひ劇場でお待ちしております!!”

踊場海月第2回公演-散歩する侵略者-
【日時】
2025年12月19日〜12月21日
19日(金) 19:00
20日(土) 13:00/18:00
21日(日) 12:00/17:00
上演時間:約120分間(途中休憩なし)
開場:開演30分前
【劇場】
中野スタジオあくとれ
東京都中野区中野2-11-2 サン中野マンションB1
最寄り駅:JR中野駅(南口より徒歩3分)
【作】
前川知大
【演出】
白江夏生み
【出演】
加東 西彦(ポッキリくれよんズ)
栗茂 重次(踊場海月)
坂脇 吉彦(劇団かえる)
ちこ ゆりえ(坊ちゃん嬢ちゃん)
土屋 和基(劇団よいどれ☆プリン体)
野田 帰里(人間の条件)
的野 将幸
諸星 敦士
谷津 恒輝
綿貫 美月(踊場海月/劇団すていちゅーん)
【スタッフ】
照明:吉平真優、弥奈美
音響:飯塚大周
舞台監督・美術:村田夏海
宣伝美術:猿夢
制作:城木深春
企画・主催:踊場海月
【協力】
ポッキリくれよんズ、劇団かえる、坊ちゃん嬢ちゃん、劇団よいどれ☆プリン体
人間の条件、劇団すていちゅーん、三人之会、演劇企画CaL、第三倉庫
【助成】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
【チケット】
前売券 3500円
当日券 3800円
U25割 3000円
全席自由席・当日精算(現金のみ)
チケット販売先:
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