主宰鼎談② 上演する意義
- odoribakurageinfo
- 11月7日
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3.上演する意義
栗茂:この作品は、初演が20年前になるようなのですが(驚)、今上演する意義みたいなものは何かありますか。
白江:私は、上演する意義、っていうのはどうなんだろうって思っちゃうタイプではあったんですけど、正直今までは、上演する意義とかを意識しないでやってきたけど、自分の中で意識をできるいいきっかけになった作品だなと思っています。
今回アーツカウンシル東京さんの助成金を申請し、また旗揚げの時よりも規模を大きくしてやろうって言う時に、改めて自分の中で表現するときにどうするんだろうかと考えて。この、日本だけじゃなく色々な国で上演されている散歩する侵略者という素晴らしい戯曲で、もし自分だったらどう書いただろうかとか、今の世界とか時代とか現在地点の自分だったらどうするかなっていうのをすごく考えながらやることができていて、自分がなぜこれをやるのかということに割と向き合えている作品になってます。
栗茂:やっぱり、美月さんの純粋な思いを叶えるための上演、っていうのもあるかなと。
白江:それそれ。それ、大きいと思うんです。対外的な意義と、我々にとってのなんか意義みたいなのもあるじゃないですか。そこはすごいあると思うんですよ。 結局、やりたいが一番大事だと思うんですよ。本当に良い方々に、スタッフも、キャストも入って頂いて、なんかもう見せびらかしたいじゃないですか!もちろんやりたいもあるけど、今はもう見せびらかしたいってなってきてて。
栗茂:わかる。めっちゃ見て欲しい。
綿貫:本当に嬉しい…
栗茂:意義じゃないかもしれないですけど、 やれる感じの大人になってきたなっていうのもある気がしていて。説得力を持たせられる感じになってきたし、今まさにやる時なんじゃないかなと思ったというのはありました。また今回出演頂ける皆さんもそういう説得力を持つ経歴の方に集まって頂いていると思うので、それがすごいやっぱりめぐりあわせかと。
綿貫:そうですね。本当に、出会いですね。今このタイミングっていうのは、多分色んな出会いがあって、なんか、もしかして、この面子だったら、私のずっとやりたかったこの作品できるんじゃない?みたいなタイミングだったっていうのが、私の中ではすごい大きいし。
白江:私も演劇学校を卒業した直後に、こんなに色んなバックグラウンドの人達といきなり一緒の作品をつくれるだなんて、本当に素晴らしいつながりだな!と思って。
綿貫:だからこそ、今、やんなかったらいつやるんだ、みたいな気持ちにもなって来たというかね。なんか昔、数年前だったら、いやもうこんな私がその作品やるなんておこがましいわ、みたいな気持ちでいっぱいだったんですけど。 一緒にやろうよって言ってくれる人だったり、背中を押してくれる人だったり、なんかそういうの色々聞いたりしたら、気持ちも変わってきて。私もいつどうなるかわかんないし、正直、演劇ずっとやっていきたいと思ってるけど、未来のことなんてわかんないから、やりたいと思える一緒にやってくれる人がいるっていう今がすごいいいタイミングで、今逃したらできないんじゃないかなって思って。
【作品情報】
【日時】
2025年12月19日〜12月21日
19日(金) 19:00
20日(土) 13:00/18:00
21日(日) 12:00/17:00
上演時間:約120分間(途中休憩なし)
開場:開演30分前
【劇場】
中野スタジオあくとれ
東京都中野区中野2-11-2 サン中野マンションB1
最寄り駅:JR中野駅(南口より徒歩3分)
【作】
前川知大
【演出】
白江夏生み
【出演】
加東 西彦(ポッキリくれよんズ)
栗茂 重次(踊場海月)
坂脇 吉彦(劇団かえる)
ちこ ゆりえ(坊ちゃん嬢ちゃん)
土屋 和基(劇団よいどれ☆プリン体)
野田 帰里(人間の条件)
的野 将幸
諸星 敦士
谷津 恒輝
綿貫 美月(踊場海月/劇団すていちゅーん)
【スタッフ】
照明:吉平真優、弥奈美
音響:飯塚大周
舞台監督・美術:村田夏海
宣伝美術:猿夢
制作:城木深春
企画・主催:踊場海月
【協力】
ポッキリくれよんズ、劇団かえる、坊ちゃん嬢ちゃん、劇団よいどれ☆プリン体
人間の条件、劇団すていちゅーん、三人之会、演劇企画CaL、第三倉庫
【助成】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
【チケット】
前売券 3500円
当日券 3800円
U25割 3000円
全席自由席・当日精算(現金のみ)
チケット販売先:
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